ニューカレドニア あれこれ ⑤

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ところで、ニューカレドニアに行く前に、全くニューカレドニアについての
知識がなかったので、図書館で本を借りて少しだけ前知識を入れていきました。

ニューカレドニアには、戦前、主に熊本と沖縄から、ニッケル鉱山で働くため
出稼ぎに行った人が多くいたそうです。その後、第2次世界大戦が起こり、フランス軍の
敵国であった日本人は現地人の妻子を置いてオーストラリアの収容所に送られ
たり、日本に強制送還されたりしたようで、戦後は日本の兵士が戦争捕虜として
ニューカレドニアの収容所に送られてきたりした歴史があるようです。
そこで、何とか日本人の地位を高めようとされた方がいました。
ジョージ筒井氏とそのお父様です。詳しくは、「わたしのニューカレドニア」
(森繁久弥+小谷章 著/共編)に書かれてあり、当時のニューカレドニアの
人ならば誰でも知っている方だったようでニューカレドニアと日本の交流に尽力を
尽くされた方のようです。当時ニューカレドニアに住んでいた日本人および
ニューカレドニアを訪問した日本人は皆筒井氏のお世話になったと言われて
います。
そのおかげでしょうか、空港に着いてまず驚いたのが、フランス語(現地の共通語)・
英語の次に必ず日本語で案内が書かれてあることでした。海外の公共施設で日本語を
目にすることは、私の経験上ほとんどなかったので、大変驚きました。
街に出ても、日本人が多いわけでもなく、現地の人もフランス人も日本語が
話せるわけでもないのに、日本語のメニューが用意されていたり、
国内線の飛行機にまで日本語の案内が書かれていました。
ニューカレドニアは日本人の観光客が特別多い、というわけでもないと思います。
これまで、海外に行って感じるのは、過去に日本人が現地で行ってきた
言動の積み重ねで良いことも悪いこともそのままその土地に残っていること、
歓迎される土地では、その土地で尽力された日本の方々を思い、ありがたさを
感じます。自分たちの言動が、未来へ影響を及ぼすことを学びます。

ニューカレドニアはフランス領であり、ニューカレドニアの人々は
全員がフランス国籍となります。なので、フランス語が主流なのですが、
今回旅に出かける際に、「ことりっぷ フランス語」を買って少し家で練習していきました。
以前フランス語がさっぱりわからないままフランスに行って痛い目にあったので、
今回は1カ月計画で1冊覚えきろうと思ったのですが、途中で風邪を引いてしまい、
至らず。。。でも、メルシー(ありがとう)とボンジュール(こんにちは)と
オールボワール(さようなら)で、大体事足りました。
道端ですれ違う時、目があえば、大抵「ボンジュール」と言うか、
微笑みを返してくれました。
目があっても無視、というのは、「素性がわからない怪しい人間。」と
いう風に捉えられてしまうのだと思いました。きちんとしたルールと
心地よく暮らせる知恵だとも思います。
また、オーストラリアのゴールドコーストでもそうでしたが、
ホテルや家のベランダでくつろいでいる人が多くいました。
歩いていて、ベランダでくつろいでいる人と目が会うと、
気軽に手を振ってくれます。バカンスに来ているフランス人も、現地の人も、
海のそばでご飯を食べ、日が沈む時は夕陽を眺め、子供たちは砂だらけに
なって浜辺を転がりそれぞれの時間をゆっくりと自由に楽しんでいるように
見えました。

ニューカレドニアのお店は、大抵8:30~開いていますが、お昼の2時間は
クローズします。逆にその時間はレストランが開きます。そして、午後
14:00からまたお店を再開しますが、18:00には閉店です。
レストランはその後19:00からオープン。
食事する時は、ゆっくり人と話しながら、がテーマのようです。
食事と会話を大切にするフランス文化からきているのかもしれませんが、
そういう選択の仕方、私も地で行きたいです。人生を慈しむ、という感じが
します。そんな国に、もちろんコンビニはありませんでした(笑)
コンビニはコンビニで大変便利でありがたいですが、無ければ無いで、
そういう暮らしをすればいいだけですね。
そして、思いました。 生きるためにはお金が必要かもしれないけれど、
お金を稼ぐために生まれてきたんじゃない、と。

食事や人との会話を楽しむ、ということから、そのシチュエーションの
レストランやテイクアウトの食べ物は、本当に何でも美味しかったです。
渾身の魂を込めた歴史の積み重ねを感じます(笑)

以前テレビ東京でニューカレドニアを紹介していた番組に出ていた
天使のエビライスのお店にどーしても行きたいと主人が言うので、探して
行ってきました。住所だけではわからず途方にくれましたが、思いついて
観光案内所に行って聞くと、「ガソリンスタンドの後ろの建物。郵便局の隣。」
と教えてくれました。ただ、その通りに行きましたが、看板を探してもありません。。
看板の無い食堂があったので、そこにいたおじさんに、
「リシュリューレストランはどこですか?」と聞いてみたら「ここです!」との
ことで到着、主人念願のご飯をいただきました。久々のお米(タイ米です)と
プリプリのエビがサイコーでした!
お店の名刺です。行かれる方はご参考まで☆
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