食のことあれこれ

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ちょっと前の写真ですが、ワレモコウです。

樹々には実がなり、葉っぱも色づき、秋が日々深まって
いますね。
先日は今年初の栗をいただき、栗の渋皮煮も四年目に突入、
少しづつ作るのに慣れてきたその味は自画自賛、美味でした(笑)。

熊本に来て4年以上経ちましたが、個人的な生活は大きく変わり
ました。特に食生活は、

田舎に来て店がすぐそばに無いこと(一番近いスーパーで車で10分)、
会社勤めを辞めて自分の自由になるお金が減ったこと、
子供ができたこと

この3つの要因は、私の食生活を大きく変えたと思います。

まず、店が近くに無いので作らざるをえない(^^;)。
以前高井戸に住んでいた時は、駅にドトール、帰る途中にスーパーが
あり、もう疲れた〜、という時はすぐにドトールに駆け込み、
スーパーでお惣菜やお寿司を買って帰っていました。

そんなだったので、こちらに来てからも、ちょっと面倒くさい
くらいですぐに外食がしたくなったり、美味しそうなものを見つけると
お財布の中身を計算せずその欲望のまま購入したりしていましたが、
自分の収入も東京にいた時と比べると全然減ったのに、
日本の物価はそんなに変わるわけではないので(^^;)、すぐに
そんな生活は成り立たなくなるわけです。
ざっくり言うと、それまでがあまりにもどんぶり勘定だったわけですが
、、、それを続けることは難しくなりました。

さらに子供ができ、それ以前から食に関しては健康志向だったと
思っていましたが、母乳のことや離乳食を経て子供の身体に入る
もののことを考え、勉強した限りで和食中心の食事に変えました。
それまでの人生の朝ごはんは、ほとんどずっとパンでしたが、ご飯と
お味噌汁に変わり、コンソメはたまに使いますが、基本出汁をひく
ようになり、添加物が入っているものはできるだけ避けるように
なりました。
(お味噌汁の出汁は実家を引き継いで、はらわたなど何も取らない
(笑)いりこだしですが、前の晩からとか朝からとか、ある程度の
時間水に浸しておくだけで味が格段に上がります。こんな簡単なこと
なのに浸水を面倒くさがっておりましたが、最近やっと美味しすぎる
ことに気がつき、きちんと浸けておくようになりました 笑)

東京勤めの頃から土鍋でご飯を炊いていましたが(会社の友人が
土鍋で炊くと早いし、実は火の調整もしなくてよく簡単だし、お米が
立つ、というのを知った。美味しい。というので、影響をそのまま
受け、それから初めは家にあった鍋用の土鍋で炊いていました)、
子供が離乳食を始める頃、冷凍ご飯も電子レンジではなく、
セイロで蒸すようになりました。セイロで蒸すと、電子レンジで
温めた時のパサつきや温めすぎて硬くなる、ということが
ありません。何より美味しいです。
ちょっと時間はかかりますが、あらかじめ冷凍ご飯を
冷蔵庫に入れておくとかすれば解凍時間も短くなるし、セイロに
入れたらほおっておいてその間他のことで大体時間は過ぎるし、
個人的には時間がかかるという認識はほぼないです。

おやつも自分の中ではかなり手作りが増えました。

東京にいた頃から比べると、栗の渋皮煮を自分が作るようになる
なんて考えられなかったなあ、思いました。
母におやつを作ったとかあれこれ作った話をすると、
「あんたも変わったね〜」と言われます(笑)。

でも、その東京生活の流れのまま生活を見直す必要がある時に
見せられたのは、来る日も来る日も外食したいとかお惣菜買って
きたいとか言わず、ご飯を作り続ける母の姿でした。
辛抱の無い私は、これからの生活ですぐに自分もそのようにしなければ
ならない日がやってくることを感じながら、自分にできるだろうかと
いう心配をしつつ、すごいなあとみていました。

で、先日書いた基本の3つのうちの自炊ですが、面倒くさいと思う時も
なんとか続けてみると(私の場合はそれをせざるをえなかったのですが)
これは持久力がつくな、と思ったのです。
そして、面倒くさくてもなんとか作ってみると、エネルギーが漏れない、
ということも経験しました。その安心感が結構大きくて驚きました。
手づくりの温かみや、実際のお金というエネルギーがなくならない、
ということもあるのだと思いますが、とにかく満足感が、面倒くさくて
外食をしたりお惣菜を買ってきた時と全然違うのです。

会社勤めの金曜日、自分のご褒美にとデパ地下で大した量もないのに
結構な額(すぐに高くなってしまいますよね)のお惣菜を買っていた
時、食べると味気なかったのを素直に認められず満足したふりを
していた自分を思い出しました(笑)。

あの頃、今しているようにかじりついてでも自炊ができていたら、、、
現在作りおきの本がたくさん出ていますが、あの頃自分にヒットして
実践できていたら、、、どんなに違っただろうと思います。
過去には戻れないし、仕方ないですけどね(笑)。
(余談ですが、作りおきおかずは、今の自分の生活に合わないよう
です。それでも、保存のきくしょうゆ漬けや酢漬けは作ったり
するようになりました。旅から帰ってきた時にそういうのが
あるとほっとします。作った自分に自画自賛です 笑)

自炊で思うのは、持久力がつくと同時に、だんだん、感情的に
揺れても、でも自分はこうだから、と比較的早く戻れたり、
飲み込まれにくくなるように感じます。

私は、制限がかからないとわからないタイプでしたが、食に関しては
自分の基盤の大きな部分にテコ入れできてよかったのではないか
なあと思います。

ここ2〜3ヶ月かけて何かのタームが自分の中で先日終わったのを
感じましたが、どうやら味覚も変わったようです。

食べることは生きること、と食いしん坊の私はずっと思っています
が(笑)、口に入るものに感謝しつつ、身体に入るものが自分の
土台である身体を作っていることを忘れないで大切にしていきたい
と思います。

そして、野いちご、ワラビ、ゼンマイ、ウド、たらの芽、栗、柿、
むかご、よもぎ等、山に住めば住むほど、自然の恵みを感じずには
いられないと日々ますます思います。

余談ですが、今年は固定種の野菜をいくつか育ててみました。
なかなか畑の手入れができず、自分の大雑把な性格を目の当たりに
させられましたが、それでもズッキーニは割と元気良く美味しく育って、
本日念願の種取りをしてみました(^^)。


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