今年の3月、初めて伊勢神宮を訪れました。
当初伊勢に行く予定はなく、京都に夕方には着かなければ
行けなかったのですが、いろいろあって、急遽その前に
伊勢神宮に寄ってから行くことにしました。
一応、外宮と内宮を両方行かないと片参りになって良くない、
とガイドブックに書かれてあったのでその通り外宮、内宮を
10時から12時の2時間で、ものすごいスピードで回りました。
私は最近神社を訪れて願い事をしようとすると、怒られてしまうことが
多いのですが、外宮の多賀宮さんで、「ここは個人的なお願い事を
しましょう」とガイドブックに書かれてあったので、その通りしようと
すると、やっぱりえらい恐かったです。。。「また、出直します!」と
言って帰りました。
バスで内宮に向かい、15分ほどで到着。有名な宇治橋の鳥居を見て、
とうとう来たんだ~!と思い、記念に写真を撮ったら、丁度鳥居の
真上に太陽の光がさして嬉しくなりました。
宇治橋を渡り、丁寧に手入れをされた松の木が見えてくると、
なぜだかとたんに涙がこみ上げてきました。意味がわかりませんでしたが、
涙はどんどんどんどん溢れてきて、憧れの五十鈴川で手を洗うときは
既に一人号泣。たくさんの団体客や参拝者の中、普通、大昔から
伊勢参りをする人達は嬉しくて笑っているんじゃないか、でも
何で私は泣いているのだろう。。。意味なくあんなに泣けてきたのは
初めての経験でしたので、衝撃的でした。泣きながら正宮に向かって
歩いていた時、ふと周りの木々を見ました。すると、木々達が
拍手喝采して祝福してくれているような感じを受けました。
結婚式の披露宴の入場する時のような、そんな感じです。
びっくりしました。
理由なく祝福される、生きているだけで、存在しているだけで祝福される、
そんな感じです。
良くわからないけど涙が出てきたのは、そんな暖かい優しいエネルギーを
身体や魂が私の意識よりも先に感じたのかもしれません。
西行法師が昔外宮を訪れた際、
「何事の おはしますかしらねども かたじけなさに 涙こぼるる」
と詠んでいますが、私も全くそういう気持ちになりました。
一生に一度はお伊勢参り、と言われますが、もしふとした
きっかけでお伊勢さんが頭をちらついたら、行き時かも
しれませんね。日本の神様が祭られている最も中心的な場所、
日本にいる限り一度是非訪れてみてはいかがでしょうか。