管絃祭

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先日、ある夢を見て、当時、助けてくださった、
宮島の神様から「優しくされてもバチは当たらんよ」の
言葉が思い出され、こんなに近くにいるのに行けない
なあ、、、なんて思っていた矢先、管絃祭があることが判明。
何気なく「管絃祭があるんじゃね。」と家で話していると、
父がなぜか連れて行ってやろうか、という空気を醸し出し、
当日まで本当に行けるのかなあ、と思いつつ過ごして
いました(先週から広島に来ています)。

管絃祭というのは、宮島の厳島神社の神様が、島から
舟に乗せられて対岸の地御前神社や島の大元神社などを
巡航されるお祭り。御神輿の海上バージョンという感じ
でしょうか?
管絃祭の詳しい情報および写真はこちらをご参照ください。写真のシャッターはたくさん押したの
ですが、ブレたりその他で掲載することができない
感じなので割愛します(@@;)。

地元のお祭りながら見たことがなく、母も見たことが
無いと言っていたので、父は近くまで運転手を買って
出てくれ、母と二人で行けることになりました。

島までは行かず(お腹が大きいので行けず)、地御前
神社前(本州側、と言えばよいでしょうか)の御座船が
到着する場所まで、途中で車から降りて道路沿いを歩いて
いると、何だか急にワクワクしてきました。
それまで大暴れしていたお腹の子も、急に大人しくなって
お祭り中もじっとしていたのが不思議でした(笑)。

夜8時前、御座船の到着する場所は既に人だかりでしたが、
丁度目の前にやってくるという場所に立つことができ、
待っていると、宮島の方向から提灯をつけた木船の
明かりがだんだんと近づいてくるのが見え、左を見ると
海上に赤いまんまるお月様が上がり出し、何とも言えない
光景でした。

2艘の舟が、ご神体の乗った舟の先導をしつつ、太鼓や笛の
音と一緒に穏やかな瀬戸内海の海上をゆっくりゆっくり
やってきて、ご神体の乗った舟がすぐ側まで近づいてくると、
少しドキドキして神社でたまに感じる何とも言えない
言葉を失うようなありがたい気持になって泣きそうになる
感激を覚えます。この感覚、久々でありました。

到着した御座船は、奏でられる音楽とともに停泊。
神事中も移動中もずっと音楽が奏でられ、そういえば
伊勢神宮の遷御の時も音楽が鳴っていたことを思い出し、
神様の移動に音楽はつきものなのだなあ、と思ったり
していました。
御座船の停泊中、私から見て左の海上に登って行く
まあるい月と、右手の(お舟の正面にある)地御前神社、
更に地御前神社の裏にある学校でお祭りが催されている
中、豪華な花火がバンバンと打ち上げられ、偶然だけど
神様大歓迎☆みたいな時間でした。

神事が終わり、御座船が再度島へ帰る方向に向いた時、
自然と観客の方から拍手が起こり、なんだか素敵だなあ
と思いました。
穏やかな瀬戸内海の丸い月と提灯の明かりの木舟と優美な
音楽で、本当に綺麗でした。
そしてその御舟に乗っているのが、本物のお姫様なのだから
なおうっとりで素敵な夜でした。
そして、島に渡らずとも近づけた感激。

一年に一度ですが、機会がございましたら、ぜひ一度
見学されてみてください。


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